ブログ 牧田総合病院

RI(Radioisotope:ラジオアイソトープ:放射性同位元素)

放射線部で行う検査にはレントゲン・CT・MRI・血管造影など多くの検査があり

その中の1つにRI検査があります。

聞いたことはあるかもしれませんが

”どんな検査だろう?”

と思っている方も多くいらっしゃると思います。

そんなRI検査について簡単な説明をしたいと思います。

RI検査とは

” 放射性同位元素を用いた医薬品(放射性医薬品)を使用した”検査です。

放射性医薬品を体内に投与することで、特定の組織や臓器に集まる性質があります。

この薬には放射線を放出する物質が含まれていますので、組織に集まった薬から放出される放射線をカメラで受け取って画像化していきます。

身体組織の機能や代謝情報などを調べる検査です。

RI検査で使用する放射性同位元素は半減期の短い物が使用されています。

放射線を放出するのでもちろん被ばくは避けられません。

放射線部で行っている検査とRIの主な検査の被ばく量を比べると・・・

検査被ばく線量(mSv)
レントゲン(胸部撮影)約0.05mSv
胃透視(バリウム検査)約3mSv
CT約5~30mSv

RI

骨シンチ約1.5mSV
脳血流シンチ約3.8mSv
負荷心筋シンチ約10.7mSv
心筋交感神経シンチ約1.6mSv

普段の生活でも自然放射線によって年間約2.1mSv被ばくしています。

どの検査も身体に影響が出ると言われている100mSv以下となっています。

体内に投与された放射性医薬品は主に尿や便から排泄されていきます。

・検査時間

RI検査は脳の血流・心臓の筋肉への血流・がんの骨への転移など調べる様々な検査があります。

検査時間も30分で終わるもの、放射性医薬品を投与してから撮影まで3時間かかるものなど検査ごとに違いますが、どの時間も検査を行うために必要な時間になります。

 検査をされるとき疑問や不安なことなどあると思います。

そんなときは牧田総合病院 放射線部へご連絡ください。

放射線部F