ブログ 牧田総合病院

脳血流シンチグラフィとは放射性医薬品を体内に投与して脳の血流を調べ、画像にする検査です。

検査については当ブログ内で6月に紹介しているため、今回は様々な病気による画像の違いを紹介します。

この検査は脳梗塞、認知症、脳動脈閉塞・狭窄、一過性脳虚血発作、モヤモヤ病、てんかんなどの診断に利用されます。

この中でも、当院では認知症診断のために利用することが多い検査です。

脳血流シンチグラフィの画像解析の1つに3D-SSP Z-Graphと呼ばれるものがあります。

今回は3D-SSP Z-Graphで解析した画像を使用して比較します。

まずはアルツハイマー型認知症疑いの画像です。

初期のアルツハイマー型認知症では脳の後部帯状回~楔前部、頭頂葉皮質に血流低下があると言われています。画像右のグラフを見ると、後部帯状回~楔前部の血流が低下していることがわかり、アルツハイマー型認知症疑いと考えられます。

次にレビー小体型認知症疑いの画像です。

レビー小体型認知症では両側頭頂葉後部から頭頂葉にかけての血流低下(赤矢印)に加えて、後頭葉内側にまで血流低下が拡大する(青矢印)ことが特徴です。画像左下を見ると、アルツハイマー型認知症疑いの画像と比べて矢印の部分が赤くなり、脳血流の低下が大きいことがわかります。

また、『脳血流シンチグラフィ』だけではアルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症の鑑別が難しい場合、当ブログ内で8月に紹介している『DATスキャン』という検査が有効となります。正確な診断のため、当院ではいくつかの検査を併用して行っています。

最後は脳動脈閉塞・狭窄の画像です。

こちらは脳右側の一部の血管が狭窄している方の画像です。画像左下を見ると脳の左側に比べて右側が赤くなり、血流が大きく低下していることがわかります。

脳血流シンチグラフィは、このような画像の違いを見て病気の診断に活用されています。

物忘れなど気になることがある方は、当院の受診をご検討下さい。
      
       

      

放射線部 K.H