ブログ 牧田総合病院

牧田総合病院の院長 平出 周 医師を講師として、11月21日にLuz大森で地域公開講座を行いました!
お足元の悪い中、大変多くの方々がいらしてくださいました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。


今回のテーマは「骨粗鬆症治療の最前線 ~人生百年時代の骨の健康を考えよう~」です。
骨粗鬆症の要因はさまざまです。
身体的要因は加齢・閉経、痩せている、家族に骨粗鬆症患者がいるなどが上げられます。
その他にも、過度の飲酒や喫煙、カルシウム不足、運動不足・日照不足(ビタミンD3不足)など生活習慣に関するものや、糖尿病・関節リウマチ、ステロイド剤の服用など病気や薬剤によるものもあります。

骨粗鬆症の代表的な症状は、腰や背中が痛む、腰や背中が丸くなる、背が低くなるなどです。
また、骨粗鬆症で骨が脆くなると骨折のリスクも高まり、転倒時に大腿骨や手首を骨折しやすくなります。

骨粗鬆症に必要な栄養素は、カルシウム(シシャモ・干しエビ・小松菜・ひじき・牛乳など)、ビタミンD(イワシ・鮭・干し椎茸・まいたけなど)、ビタミンK(小松菜・ブロッコリー・納豆・鶏もも肉など)などです。
ビタミンDはカルシウムの吸収促進、骨の成長促進、血中カルシウム濃度を調節する重要な役割のある栄養素です。日光を浴びることで体内(皮膚)で作られます。
ビタミンKは丈夫な骨づくりにも不可欠で、骨に存在するオステオカルシンというたんぱく質を活性化し、カルシウムを骨に沈着させて骨の形成を促す作用があります。
できるだけ毎日バランスの良い食事を心がけていきたいですね。
また、大切な要素は「栄養・日光浴(日陰でも良い)・運動」です!少しの時間でも良いので外気に触れ、適度な運動を取り入れると良いと思います。

当院ではDEXA(デキサ)法というX線を用いた骨密度検査が可能です。
治療法は内服・注射で、患者様それぞれにあった治療法をご提案いたします。
少しでもご不安のある方は、ぜひ当院の整形外科へご受診してみてはいかがでしょうか。

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平出医師の講座終了後に理学療法士の二瓶さんへバトンタッチし、自宅でも簡単に取り入れられる運動をご紹介しました。立ち座りトレーニングと、 踵上げ(ヒールレイズ)の2つです。実際に会場の皆さんと一緒にやってみました!
踵上げは立っても座りながらでもできる簡単なトレーニングなので、テレビを見ながらなど気軽に実践できそうです。

会場は笑いも聞こえるほど、終始穏やかな雰囲気でした。
最後には質疑応答の時間もありました。皆様が参加して良かったと思っていただけたら幸いです。
今後も大森牧田クリニックは、地域の方々に寄り添い、いつでも気軽に相談に来られるクリニックでありたいと思っております。
このたびは貴重なお時間をありがとうございました。来年の様子もまたご報告させていただきます☺

大森牧田クリニック 広報委員 S