当センターについて

脳卒中とは、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの脳血管障害の総称で、今まで元気に生活していた人に突然おきる病気で、意識障害、片麻痺、言語障害などが起こり、今までの生活が一変してしまう事があります。

寝たきりになる病気の約3割が脳卒中といわれています。このため、診断、検査(CT、MRI)、治療も時間との勝負で、より短時間に、専門的な診断、治療を行う必要があります。
当院脳神経外科では24時間、365日、初期診療から全ての診断、治療を脳神経外科専門医が担当しますので、専門的治療が遅れることはありません。脳梗塞発症後4.5時間以内の患者さんに血栓溶解療法(t-PA静脈内投与)、その後の血栓回収療法も行える体制を構築し、良好な成績を得ています。

また当院は、脳卒中専用集中治療室(Stroke Care Unit)を12床有しています。SCUとは、脳神経外科医(日本脳卒中学会認定脳卒中専門医、日本脳神経血管内治療学会専門医)、看護師、薬剤師、リハビリ科、ソーシャルワーカーなどと連携をして包括的な治療を行うことによって、死亡率、機能予後が通常の脳卒中診療に比べ格段に改善させ、その後のリハビリ治療を有意に進めることが出来ます。

状態が安定した段階で回復期リハビリ病院に移り、リハビリテーションを行うことも出来ます。退院後は、外来に通院を通して、脳卒中の再発予防を柱とした管理を行います。