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午前 | ― | 岡田 | 岡田 | 佐原 | 岡田 | ー |
午後 | 岡田 | 佐原 | 佐原 | 鹿野 | 佐原 鹿野 |
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肛門の不調と排便に関する気になることすべてのご相談にのります。たとえば肛門出血、肛門痛、肛門部腫脹、肛門部硬結(しこり)、脱出症状、肛門のかゆみ、便柱狭小化、便秘、下痢、頻回便、排便障害、便失禁、便潜血反応陽性など。
上記の症状に対する原因を評価・診断して治療していきます。ほとんどが外来治療で済みますが、場合によっては入院や手術が必要になったり、他の施設での検査が必要になったりすることもあります。ご本人と相談しながら適切に方針を立てていきます。通常は問診、肛門触診(肛門の中に指を挿入して診察します)、肛門鏡検査(小さな器械を使用して肛門の中を確認します)、必要時は大腸の精密検査(大腸内視鏡検査や注腸造影検査)や骨盤部のCTやMRIなどの画像検査を追加します。
治療としては適宜外来手術(肛門ポリープ切除、痔核結紮、痔核硬化療法等)や内視鏡手術(大腸ポリープ摘除、粘膜切除術等)も行います。
お薬や経過観察だけでは改善できない場合は手術治療も考慮します。手術は原則腰椎麻酔を使用しますが、条件によっては全身麻酔も局所麻酔も選択可能です。
手術で一番心がけているのは、患者さんの希望を十分聴取して、可能な限りそれに沿う方法を選択し、さらに肛門の機能を温存した根治性の高い術式を提供します。手術の説明には十分時間をかけて患者さんやご家族に納得していただけるように心がけています。
当肛門外科は昭和51年に開設され47年の歴史があります。診療には日本大腸肛門病学会認定の専門医・指導医があたります。
手術治療においては、術前よりも術後の方が明らかに改善したと実感できることを目標に治療して参ります。
病気は治りましたが肛門の機能が落ちましたということがないよう根治性と機能温存性を両立させていきます。
肛門以外の他の疾患をお持ちで肛門手術を不安に思われる方も関係各科と連携しながら安全に手術を進めていくことができます。この点も気軽にご相談ください。
当科では肛門疾患のすべての治療に対応します。ひと口に「痔」といっても痔核、痔瘻、裂肛、肛門狭窄、肛門ポリープ、肛門周囲膿瘍、膿皮症、直腸粘膜脱、肛門部尖圭コンジローマ等多彩です。それぞれ病態が異なりますから当然治療法も異なります。
そして同じ疾患においてもその重症度や患者さんの背景や治療に対する要望によって選択する術式も変えていくことが可能です。
当院では痔瘻、特に複雑痔瘻については可能な限り肛門に優しい(低侵襲な)術式を選択します。短期間に機能を温存しながら完治する手術方法を理想と考えています。
複雑痔瘻の手術では肛門括約筋への手術侵襲が大きくなる傾向があって、術後の肛門変形・肛門括約筋機能低下(しまり感の低下)・治療期間の長期化・再発等が問題となります。また手術後の肛門痛も気になるところです。
当院の治療においては、便が通過するときに負担のかかる肛門の内側に手術創を残さない工夫に加えて括約筋をできるだけ温存する術式を適用しており、術後の痛みがかなり軽減でき機能を温存する利点があります。その工夫により術後の肛門に変形を来さず、入院期間を短縮でき、早期の社会復帰が可能で治癒期間の短縮、適正な肛門機能の維持が可能で、理想に近い治療法です。
その他痔核、裂肛、肛門狭窄等に対する手術法も前述の理想を求めて、当院なりの工夫をしています。そして何れの治療法を選択しても完治するまで責任を持って治療していきます。