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錠剤やカプセルを粉砕・開封したりせず、そのままお湯にいれ、 崩壊懸濁させたのちに経管投与する方法です。
薬をつぶしてしまうとコーティングも破壊されてしまうため、不安定になり長期間保存できなくなることがあります。
粉が粉砕時や袋を開けた時に飛散するため、調剤者や介護者が吸い込む可能性があります。
粉になってしまうと、なんの薬が入っているかが見た目には識別できなくなります。
粉の場合、薬が多数あると、下の写真に示すように一包に混合するので、1種類を中止することは不可能です。簡易懸濁法(一包化)の場合は、錠剤のままなので1種類を中止することが可能です。
一包化された薬剤を溶け易くするために乳棒や、らくラッシュ(錠剤つぶし器)などで亀裂をいれます。ご家庭で行う場合は、すり鉢とすりこぎ棒などでも可能です。
亀裂をいれた薬剤を20ccのお湯(約55℃)に入れます。10分間ほど放置すると薬剤が崩壊・懸濁します。
懸濁液をシリンジで吸い取りチューブへ流し入れ、流した後は白湯10cc程度で残った薬を押し流してチューブをきれいにします。
※水に溶けない薬、腸で溶けるように設計された薬、ゆっくり放出されるように設計された薬など簡易懸濁法が不適な薬もあります。ご家庭での導入をお考えの方は、薬剤師までご相談下さい。