CE(Clinical Engineer)とは

CE【Clinical Engineer】部は臨床工学技士23名と事務員2名で構成しています。スタッフはローテーションして手術や治療支援を実施しています。オンコール体制で緊急手術を含む医療提供のため24時間365日の治療支援を継続しております。また、院内の生命維持管理装置を中心とした、様々な医療機器の操作・管理に努め、チーム医療の一員として他の医療職種と協力し合い患者様への安全で良質な医療の提供できるように取り組んでおります。

業務内容

血液浄化業務

血液浄化センター

透析ベッド数は8床あり、入院透析を主として急性期・慢性期の腎不全の患者さんへの血液透析HD、オンライン血液透析濾過、アフェレシス療法、その他の血液浄化に対応しております。また同じ法人内でのリハビリテーション病院、クリニックでの血液浄化療法にも携わり、準備、穿刺から透析実施、洗浄、部材の管理、装置の点検など保守管理に努め、安全な血液浄化療法を提供できるように取り組んでおります。

持続的腎機能代替療法 CRRT

CRRTとはContinuous Renal Replacement Therapyの略称で急性腎障害や手術後の肝障害・重症急性膵炎といった、循環動態が不安定な患者様に対して血液内の有毒低分子量の老廃物、中分子量の炎症性サイトカイン等の除去、血液のpH、電解質バランスを是正する方法です。通常の透析とは違い、時間をかけて非常に緩やかに血液浄化を行います。

当院ではCRRTの際は迅速に対応できるような体制です。

アフェレシス療法

血液中から血漿成分、細胞成分を分離する、さらには分離した血漿成分から病気の原因となる液性因子を分離することをさします。生体内の血液関連因子を分離除去して治療する広範な医療技術である。

当院では血漿交換(PE、DFPP)、顆粒球単球吸着療法(GMA)、直接血液潅流法(DHP)、腹水濾過濃縮再静注法(CART)などに対応しております。

当院ではエンドトキシン吸着療法・白血球除去療法・腹水濃縮療法などを行っており、CEが治療に携わっています。

高気圧酸素療法業務

当院では 2000年5月より高気圧酸素治療を開始。

第1種高気圧酸素治療装置を4台で保有しております。

突発性難聴・放射線障害・スポーツ外傷・腸閉塞・骨髄炎・減圧症など多くの疾患に対して実施しています。

手術業務

手術室は5部屋あり、手術に使用する機器の点検、操作などの医療支援を実施しております。

主な業務は

・麻酔器の点検。

・内視鏡下手術の立会い

・脊椎脊髄領域と脳神経外科領域での神経刺激モニタリング(主にMEP)。

・スコープオペレターとして手術支援。

・脊椎脊髄領域のナビゲーションシステムの操作。

・手術室映像システムの管理

・その他手術機器の準備や点検

・機器のトラブル対応など

365日24時間オンコール体制で様々なニーズに対応して手術室の運用に

携わり安全な運営に取り組んでおります。

内視鏡業務・健診内視鏡業務

胃カメラ、大腸カメラでの検査や内視鏡を用いた治療の補助業務を行っています。

当番制で緊急時のオンコール体制も構築しております。

ME機器管理業務

院内には数多くの医療機器が様々な部署で使用されおり、CE部で一元管理することで生命維持管理装置を中心とした医療機器が安全に使用できる点検などの保守管理を実施し、院内を巡回して安全に使用されているか点検を行うことで良質な医療提供に寄与しております。

医療機器安全管理として年に数回院内の医療機器を安全に使用できるよう、他部署の職員向けに勉強会を実施しています。また院内で新規医療機器が導入された際も、安全に使用できるよう勉強会を随時行っています。

RSTチーム(呼吸ケアチーム)の一員としてチーム医療に努めます。

院内の医師、看護師、理学療法士と一緒に、人工呼吸器を装着している患者さんの回診を行い人工呼吸器が適切な設定になっているか、安全管理が行われているかの確認し現場のスタッフに提案や提言を行い、より適切な人工呼吸器管理が行われるようサポートしています。

循環器業務

アブレーション業務

心臓電気生理学的検査(EPS)、AF、AFL、PVC、PSVTなどの疾患に対してアブレーション治療を行っています。

術前準備、機器の始業前点検、治療中のスティムレーターの操作、ポリグラフの操作などを医師と看護師、臨床放射線技師と協力し安全で良質な医療の提供に取り組んでおります。

心臓カテーテル検査業務

冠動脈疾患の検査・治療の際に患者様の心電図などの生体情報のモニタリングや記録、使用物品の用意、使用機器(IVUS、IABP等)の操作など医師と看護師、臨床放射線技師と協力し治療支援を実施しております。

ペースメーカー業務

ペースメーカー植え込み時や病棟や定期外来、MRI撮影時に、プログラマーの操作などに携わっております。ペースメーカー埋め込み時は翌日と1週間後にチェックを行い異常がないか確認します。外来では、各デバイスのチェックを行います。遠隔モニタリングも導入しており、記録とアラートがあればすぐに医師に報告できる体制で管理しています。

その他の活動

医療機器安全管理

年に数回院内の医療機器を安全に使用できるよう、他部署の職員向けに勉強会を実施しています。また院内で新規医療機器が導入された際も、安全に使用できるよう勉強会を随時行っています。

RSTチーム(呼吸ケアチーム)

院内の医師、看護師、理学療法士と一緒に、人工呼吸器を装着している患者さんの回診を行い人工呼吸器が適切な設定になっているか、安全管理が行われているかの確認し現場のスタッフに提案や提言を行い、より適切な人工呼吸器管理が行われるようサポートしています。

所属学会

各学会にて演題発表などにも取り組んでおります。

所属学会

日本臨床工学技士会

日本高気圧環境・潜水医学会

日本消化器内視鏡学会

日本透析医学会

日本血液浄化技術学会

日本循環器学会

日本不整脈心電学会

東京都臨床工学技士会

etc

資格

三学会合同呼吸療法認定士、

高気圧酸素治療専門技師

臨床高気圧酸素治療装置操作技師

消化器内視鏡技師認定

透析技術認定士

体外循環技術認定士

第1種ME技術認定

第2種ME技術認定

etc

実習

臨床工学科学生高気圧酸素実習受け入れ